披露宴イメージ

披露宴でのバイキング

バイキングというと好きなものを好きなだけ食べられる人気の食事スタイルです。
私も大好きです。
ですが結婚披露宴というフォーマルな場ではこの評価はかなり別れます。
私は今まで数々の披露宴に出席してきましたが、基本的にお料理はコースでした。
ですから食事そのものがバイキングとなるとゲストは「えっ…」と感じてしまいます。
そしてこれは私だけの感覚では無いようでした。
まずフォーマルな場ですから立って歩いて食事を取りに行くというスタイルが馴染みません。
ドレスアップしていたり和装だったりする女性だと料理が取りにくいと言う点もあります。
ひらひらした服装で立ったまま料理に手を伸ばして自分の分を取る、というのは結構難しいものです。
料理を取る際に、ソースなどがドレスに飛び跳ねてしまったケースも何回か見ました。
またゲストの中には上司やお年寄りなどもいらっしゃることが多く、そうした人たちへのおもてなしとしてはあまりふさわしく内容に感じられます。
「食べ物は自分で取りに行け」と言うことですから、コース料理よりランクが下がるからです。
ここでお金を節約したんだな、とわかってしまいます。
仮に高級な料理ばかりであったとしても、印象としては安いコース以下となってしまうのです。
帰り道にそういう話題になったこともありました。
コース料理の後、デザートのみバイキングスタイルというのは結構好評です。
しかしこの場合も取りに行けない人にはスタッフが配膳するなどの配慮が必要になります。
ただしこれはご祝儀システムの場合です。
会費制であればあまり問題にはならないようです。
気楽にやりましょうという雰囲気のためでしょう。
つまり二次会では全く問題ありません。
むしろ二次会でコース料理というのはまずあり得ません。
フォーマルな場ではフォーマルな食事を、カジュアルな場ではカジュアルな食事を出すのが最低限のおもてなしではないでしょうか。
お金をかけない結婚式というのはそれはそれでいいのですが、節約する所を間違えるとああそういう人なんだなと思われてしまいます。
結婚式というのは印象に残るイベントですから、そのイメージは長く強く残ります。
ゲストへの礼節を欠いているのは長い目で見ると損ということになります。

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